〇●ポーカーフェイス●〇

「ふ~ん。」



「自分に会いに来たと思った?」




そんな末永の言葉
その声のトーンからにやにやと笑っている末永の顔が想像できる




「まさか。クラスの人から私のこと聞かなかったの?聞いてわざわざ私に会いに来る人なんかいないわ。いたとしても分からず屋のおせっかいな人だけ」




私は背を向けたまま腕をくみ、斜め上を見上げた




「あぁ。なんか言ってたなそういや。噂話には俺は興味ない。まあ、分からず屋のおせっっかいなわけでもない。」





そのまましばらく沈黙が続いた後もう一度末永口を開いた




「でも…興味はある。」





「興味…」




私は苦笑いをした




「そう!!興味!!例えば金魚しかいない水槽の中にきれいな熱帯魚が現れたらそっちに目がいくだろ?そんな感じ」




「あぁ、結局はきれいな熱帯魚に一目惚れをし金魚」




口をゆがませて一や見たらしい口調で言い、末永の前に立った




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