君へ願うこと
※※
「最初にソラから君の話を聞いたのは小学生の時だった」
手をしっかり繋ぎながら市ノ瀬君は
話を始めた。
「俺とソラは学校が違ったから君の事は話でしか聞かなかったけれど。
でもその話だけで十分俺は君に惹かれていったんだ」
静かな部屋に市ノ瀬君の声がよく響く。
それはもうこの中に物が一つもないからかな。
「そして中学でソラを亡くして。俺はソラに誓った。
お前の分も俺が出来るだけ如月さんを見て、ソラに報告に行くからって」
「そして高校生になって、君に好きな人が出来た事を知った」