光をもとめて
陣平の声だとすぐにわかると、俺は脱力し舌打ちをした。
『…お兄ちゃんには…ちゃんと探しに来てくれる人がいるんだね』
悲しげな笑顔で、入り口の方を見つめてそう言った女の子は、ブランコから立ち上がった。
『あたしの名前、綾都。朝比奈 綾都。
ジュースありがとね。さよならお兄ちゃん』
『あっ、待てよ!おいっ』
止めようとする言葉を無視して、綾都は走り出し、その小さな身体は暗闇に消えて行った。