heart to heart2 キセキのつづき
律のことを、なでなでしていたら、逆に抱きあげられる。

思わず律にしがみついた。

下ろされたのはダイニングテーブルの上。


「ホント、良かったよ…」

「うん?」

「元気になってくれて」

「律のお陰だね」

「オレは何もできなかったけど」

「ううん、そばにいてくれるだけで、どんな強力な薬よりも…」


そっと律の唇が触れる。

繰り返し重ねられるキスが、じっくりと心の奥まで熱くさせる。

律のことが好き。

律がいない人生なんて考えられない。

宙ぶらりんの私の足から、スリッパが落ちるのも気付かないくらいに、

夢中で律を求めた。
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