heart to heart2 キセキのつづき
静かにドアが開いて、
律がひとりで部屋に入ってくる。
「…もう痛みは大丈夫か?」
乾いた空気に、律の声が響いた。
まだお腹が重いような感じはある。
でも、そんなことどうでもよかった。
ギシっと音を立てて、律はゆっくりとパイプいすに腰掛けた。
「…あの、さ、柚希…」
もう、わかってた。
病院に来るまでの記憶も、来てからの記憶も、ほとんどない。
でも、気付いた時には、もう何もかも分かってた。
「…ダメだったんでしょ?」
「……」
「赤ちゃん、ダメだったんでしょ?」
自分でそう声に出して、改めて実感した。
律がひとりで部屋に入ってくる。
「…もう痛みは大丈夫か?」
乾いた空気に、律の声が響いた。
まだお腹が重いような感じはある。
でも、そんなことどうでもよかった。
ギシっと音を立てて、律はゆっくりとパイプいすに腰掛けた。
「…あの、さ、柚希…」
もう、わかってた。
病院に来るまでの記憶も、来てからの記憶も、ほとんどない。
でも、気付いた時には、もう何もかも分かってた。
「…ダメだったんでしょ?」
「……」
「赤ちゃん、ダメだったんでしょ?」
自分でそう声に出して、改めて実感した。