heart to heart2 キセキのつづき

希望への道

朝から律は唸っていた。

何事!?


「律?どうしたの?また喘息じゃ…」


ゆり起こすと、律はパチッと目をあけて、現実世界を見渡した。

大きくため息を一つついて、私に向かって言った。


「…すげー変な夢を見てた。柚希の腹からエイリアンみたいなのが出てくんの」

「はい?」

「どういう状況か分かんないんだけどさ、ホラーだろ?」

「それって、赤ちゃんじゃなくて?」

「胎児だったらわかるだろ!?ちがうって、あれは完全にエイリアンで…」


なぜか力説する律。

ちょっと馬鹿馬鹿しくなって、適当に流しておいた。
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