武闘派
集中砲火
「田代さん、ちょっといいかな。」

放課後、HRが終わってすぐに石川さんに呼び出された。

クラスでは優等生として認識されている私に、呼び出しされる心当たりはひとつだけ。

石川さんはクラスで一番くらいに可愛い。

見た目の華やかさと、交友関係の広さで、真偽のつかない噂話がいろいろ飛び交っている。


石川さんについてやって来たのは、校舎裏。

ベタ過ぎる。

心の中でそう思い、思わず頬が緩みそうになるのを堪える。

到着したその場所には10人弱の女子生徒。

私の勘は的中。

あぁ、面倒だな。
< 1 / 99 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop