ビターな恋

「そんなことより、いいの？あれ…」


私は何人もの男の後輩から告白を受けている亜梨紗の姿を指した。


「えぇっと…あれは何？」


「卒業だからなぁ…。最後だから告白って感じ？」


「………亜梨紗!!」

京平さんが大きな声で亜梨紗を呼びながら近づいていく。


そして、亜梨紗の近くにいた後輩達を遠ざけていった。

幸い、皆、写真は撮り終えていたようだ。



後輩達に対して威嚇している京平さんを放って、亜梨紗がこちらに来る。


「つばさ!!さっきお兄ちゃんと何話してたの？」


「ん〜？

丁寧に話さなくていいって言われた。」


「なーんだ!!つまんないの…」

亜梨紗が頬を膨らます。