先生、今日もお家でレッスンしましょう!
「(広い背中だな・・・)」
ついついそんなことを考えてしまうので、私は話し掛けた。

「先生、無理してませんか?凄く凝ってますよ?肩。」

「あぁ、大丈夫だ。ちゃんと年なのはわかっているからそこまで無理はしない。」

「まだ45じゃないですか(笑)」

「いや、もう45だよ。君に比べたらもうオッサンだ」

「そんなことないですよ。ウチのお爺ちゃんなんかもう90ですよ?」

「それはそうだが・・・本来ならもう俺には夕菜君位の年頃の子供でもいないとなんだぞ?妻すら居ないしな」

「えっ!?単に職場では指輪を外してるだけだと思ってました・・・」

「残念ながら独り者だ。・・・まぁ妻に欲しい人ならいるがな。」

「えっ・・・それって、もしかして・・・」




「お母さんですか?」




< 57 / 102 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop