先生、今日もお家でレッスンしましょう!
Lesson1

ーーー某所結婚式場

「勢いで来てみたものの・・・」
やはりと言うか何と言うか、周りに余り知り合いがいない夕菜は一人食事を楽しんで(?)いた。

「(それにしても人多いなぁ)」
そんな事を考えつつ会場を眺めていると・・・

「おや・・・君一人かい?」とお母さんと同じぐらいの年の男性が話し掛けてきた。
男性は少し褪せたグレーのスーツを着こなしていて、楕円形のフレームから覗く瞳はとても涼やかに思えた。

「はい、私はこの中には知り合いはいませんので・・・。」
「そうか・・・では私の同級生の娘か?」

「はい、夏原夕菜と言います(^-^)」

「っ・・・・・・・・・!?」

----だから学生時代の麻衣と似ていると思ったのか----


「?どうか・・・しましたか?」
「っ・・・!いや、学生時代の夏原さんに良く似ていたのでね」
「えっ!ありがとうございます!えっと・・・」
「ああ、まだ名乗っていなかったか。私は秋山という。今は君のお母さんが通っていた大学の講師だ。宜しく」
「秋山先生ですね、此方こそご丁寧にありがとうございます」
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