その信頼は「死ね!」という下種の言葉から始まった[エッセイ]
◆はじめに
 あなたは、仕事の上司に
 あるいは、学校の先生に

「死ね」

 と言われたらどう思う?


     ◇ ◇ ◇


 先日、Twitter(ツイッター)で大変興味深い話題がありました。

 元国語教師で「五体不満足」の著者として有名な、乙武洋匡氏と、

広告・マーケティングの専門家、高広伯彦氏の発言です。

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高広氏
 >人に「なんでその企画なの?」「なんでそのデザインなの?」と言われたときに必死になって応えようとする若者は、まだまだ伸びる余地あるよね。

 「なんとなく」とか、説明できないとか、論外。
 一回死んでよし。


乙武氏
 >「死んでよし」とか平気で使うほうが論外。


高広氏
 >キツイ言葉をつかうときは考えた上でその言語を使ってて意味をこめてんだけどな。


乙武氏
 >「言葉尻だけを捉えている」「表面的にしか見ていない」――そういう意見もあるようだけど、

 僕はその伝えたい本質を包む手段として、「死んでいい」は絶対に使ってはいけない言葉だと思うのです。

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 高広氏の若手に対する激励「一回死んでよし」という言葉を、
たまたま目にした乙武氏が批判し、外野を巻き込んでの論争が起きました。
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