∪^ω^∪犬志願【BL】
ここでようやく、俺のターン。
「俺はさ、あの日呼び出されて、
てっきり告白されるもんだと思った。
……まあ、あれもある種の告白か?
俺だってな、お前の事好きなんだ。
もちろん、恋愛的な意味で。
だから期待してたのにさ……。
そういう訳だから、
犬のお前はいらないんだ。
欲しいのは、そのまんまのお前だよ」
彼が呆けているのをいい事に、全部言ってやった。
「……先輩、それ、本気ですか?」
ようやく放心状態から戻ったらしい。
「俺が本気じゃない事、あったか?」
その問いに、彼は頭を振った。