キミの隣で笑おう【完結】
ミ
side 美恋
窓から差す朝日が眩しくて、あたしは重い瞼を無理矢理あける。
朝日のお陰で少し明るいことが、昨日カーテンをかけ忘れたことを教えてくれる。
…ねむ。
今日土曜だし、蒼来ないし。
蒼ん家行くけど、多分まだ時間あるし。
起きる気になんて、なれない。
んん~、とベッドに潜り込む。
毛布の温もりがあたしの眠気を後押しして、瞼を閉じる寸前。
「美恋~?そろそろ起きなさいよ~!今何時かわかってるの~?」
下から聞こえたお母さんの声で、渋々枕元に置いておいたケータイを手に取った。
ケータイを開いてディスプレイに映るのは……
11時3分と言う、文字。
う…、
「嘘でしょ―――!!!?」