空色のキモチ

クリスマス

2学期は進路や成績に影響するテストばかり。


毎月テスト。


うんざりする…




テスト勉強ばかりの夜。




祐樹君は選手権に向けての猛練習だった。


高校最後だから、最高の思い出にしたいって言ってた。



時々、祐樹君に手作りのお菓子の差し入れをした。



一応、数もたくさん作る。



「りんりん俺らにも差し入れしてね」
って祐樹君の友達がふざけて言う。



「お前らは彼女いるだろーが。凜の差し入れは俺だけのもんだ〜」


そう言ったって、やっぱりお菓子を奪われちゃってるし…


先輩達がふざけあってる。



あっち君も一年生にして、レギュラーだった事を知る。


「すごいなぁ…
いっぱい練習してたもんね。」


「まぁな!体力だけは自信あるし。俺も祐樹先輩みたいになりたいからね。」



久しぶりに見た、キラキラしてるあっち君。


あっち君がボールを私に向けて蹴ってくる。



私もボールを蹴りかえす。


「あっちゃんがサッカーを始めた頃によくやったね。」


「凜は下手くそだったよな〜加減を知らないから。」

「今は大丈夫だよ。」



そう言いながら、高く蹴り上げてしまう。
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