空色のキモチ
マネージャーの仕事は案外疲れる。



バイトと勉強と部活とうまくやって行けるかなー?



帰りは一人。


宮沢は志帆と会うから先に帰っていた。




夕方になるとまだ冷える季節。周りの人も早足で歩いてる中、のんびり歩いていた。



電車は相変わらずぎゅうぎゅう。
人に押されながら疲れた体を立たせる。



電車を降りると辺りは暗くなっていて、駅前の看板が明るく光っていた。



駅改札を出たとこで目の前がクラクラしていた。

慣れない生活で少し無理してたかも。





気を抜いたら倒れそうになりながら暗い道を歩いていると、後ろから足音。








「凜?やっと追い付いた。」


声はあっち君だった。




「今日は疲れただろ?大丈夫か?」



「あんまり大丈夫じゃないかも。貧血っぽくなってるから…」



「マジで?家まで歩けるのか?」





あっち君に甘えちゃダメだ。自分がしっかりしなきゃ。



「大丈夫。ゆっくり歩いて帰るよ。あっちゃんは先に帰って。」



「無理すんなって!荷物持ってやるよ。」



強引に私の鞄を取り上げてゆっくり歩いてた。
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