空色のキモチ

迷い

先輩に抱きしめられた。



先輩が震えてる。




泣いてるみたいだった。





私は先輩の背中を




子供をあやすように



トン、トン、トン・・・



ずっと一人で抱えてきた痛み。



私なんかが癒す事が出来るかなんてわからないけど、元気になってほしい・・・




「ごめん…」


私の体を離して涙声で言った。




「先輩?」

顔を覗き込むようにして見た。




悲しそうな顔。





帰らなきゃいけない…




でも…




私はこのまま先輩を放っておけなかった。
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