戦場のガールズライフ~派遣社員奮闘編~
ハットリ君の指が私に触れた。それだけで私の体は固くなる。


「咲さん、またガチガチになってるよ」


「うっ、うるさいな」


「なんかこっちまで緊張してきた」


「嘘ばっかり」


「嘘じゃないけど?」


ヤバイ。やっぱり逃げ出したくなってきた。だけど今帰ったら私、飲酒運転になっちゃうし。


そんなことを考えてる間に私は床と平行になっていた。その体をハットリ君が跨いでいる。


意外なことに、ハットリ君のキスは優しかった。唇にする時以外は。何なんだ。これもギャップとか言うんだろうか。


そんなハットリ君の優しいキスで固まっていた体がほどけていく。


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