【短編】大空に舞う一輪の花のように
scene2-儚く流れる雲の様に、


朝比奈さんが入部してきてから、俺のバスケに対する情熱はさらに増していった。



彼女に俺の頑張っている姿を見てほしいから、彼女に全国制覇の夢を見てほしいから、
人一倍練習できた。



部活をしている時が、一番楽しく思えた。



そんなある日、部活が終わって俺が帰り支度をしていると、
監督がいきなり俺に話しかけてきた。



「寺原…、バスケは好きか?」



「はい?何スかいかなり?」


俺が拍子の抜けた声で答える。


「いや、ただ何か最近のお前活き活きしてるからな…。ちょっと思っただけだ」




あぁ、

そう言う意味ね。


そんなの聞かなくたって分かるでしょ?



だって、今なら胸を張って言える気がするから。


俺は今、


バスケットが…




「めちゃめちゃ好きです!」
< 7 / 36 >

この作品をシェア

pagetop