政府より魔女へ

君の名は ...

結局、彼女は名前を教えてはくれなかった。

だから俺はハニーと呼ぶことに決めた。

ハニーの言うとおりに早く寝ようと思ったが、仕事やら何やらで、家に戻った頃には夜中をとっくに過ぎていた。

「疲れた......」

ベッドになだれ込む。

「‥‥‥‥」

今まで恋なんて遊びにしてた。

なのに、はじめてだ。

こんなにも、本気で自分のものにしたいと思ったのは。


ふと、耳がいやな音を拾う。

「なんだ.....?」

まさか、地底生物.....。

だがここは上の階だからそんな危険は.....。

起き上がり、床を見た。


‥‥‥―――――くる!!

床を突き破り、暗闇に紛れた物体が、おそらく俺の方を向いていた。

とっさに懐から銃を取り出して、ねらう。

「これで対処はできないだろうけどな」

「そのとおりね」

いきなり、頭上から信じられない人の声がした。

「ハニー!?」

「だれがハニーよ」

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