政府より魔女へ

彼女は、リラ

ジスは彼女を見るなり鞄をぼとりと落とした。

「何? まさか亡霊だとか思ってないでしょうね」

「リ、リラ....!?」

「他に誰だっていうの。」

ジスはリラに近づいて、そして強く抱きしめた。

「ちょっと、人前でやめてよ」

「電気ショックしないの?」

「こんな人間の中枢みたいなところで使うわけないでしょ。あなた、私が非難に遭ってもいいわけ」

「ごめん」

謝るがなおにやけている。

「じゃあこれからは人のいるところで抱きつこっと」

「誰が二度と人前に姿を現わすか」

「なのにわざわざ来てくれるなんて、愛されてるねー俺も」

「どーでもいいけど、早く離れてくれないかしら。」

「いやなの?」

「当たり前です。」

「じゃあ、この後デートしてくれたら今すぐ離れる」

「わかったから」

「マジ!?」

ぱっと腕を解いてリラを見る。

「どうせお茶に誘いに来たんだもの」

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