過去との決別
憎むべきは、父親だったのかもしれない。

そのことに気づいたのは、長男を妊娠した時だったのだけれど。


とにかく、若くして嫁に来た母親を守らずに実母(私の祖母)のご機嫌取りをする男だった。

信じられないことに、今でも
『うちには病気の遺伝子はない。』
と母親の前で言う。

どうして、この男のしょうもなさに気づかず過ごしてきたのだろう。

学歴とお金でしか人を見られない、視野の狭いつまらない人間なのに。

さらに信じられないことに、私はこの男から性的虐待を受けていた。

それを気持ち悪いと感じつつも、機嫌を損ねないように笑顔で応えていた。

仕方のないこととして。

これは、4歳頃から生理が始まる12歳まで続くことになる。

今まで、心理カウンセラーにすら話せなかった事実。
主人にしか話せなかった事実。

ここから少し書いてみようと思う。
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