Escape from the DEAD second night
そんな再会に水を差すような。

「臭いな」

紅は群がってくるゾンビを睨む。

「もうこの饐えた臭いにはうんざりしてきた…来生、弾薬は残っているか?」

「ええ。ブローニングは殆ど使ってなかったですから…9ミリ弾はまだ結構残っています」

両手でしっかりと拳銃を保持しながら、芹が紅に返した。

…頼もしい。

互いの背中を預ける相手が、この上なく頼もしく思えた。

そして紅と芹の退路を確保しつつ特殊警棒を振るう少年も。

「一気に囲みを突破して、要と共に脱出する!」

「はいっ!」

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