涙のスイッチ
「みーわちゃん♪」


「…旭くん」


「今日も元気ないね?」


「うん…。ごめんね?」


「謝る事ないさ。な、次HRサボって、屋上で息抜かない?」


「でも…」


「行こっ!」


旭くんに手を繋がれて屋上まで上がった。


今にも降り出しそうな、グズグズした曇り空。


あたしと同じ色。


フェンスに寄りかかり、旭くんは見ずに空ばかり見上げてしまう。
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