†導かれる聖女†


「…取り引き…しよう…
此処から連れ…してやる」


彼は無表情にそう言った。その瞳に絶望は無く、
希望の光がさしている。


「えぇ…では取り引きを…」


これは悪魔との取り引き
なのかもしれない。


この取り引きに束縛はなく互いを信じた上での口約束…


裏切られるのかもしれない。それでも…


私は信じよう…
たまには信じるのもいい…いつも絶望してばかりだったから…







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