BOND
「あれ、元気ないじゃん。」


「店長‥快が何してるか知ってます?」


「知らないよ。それ越智ちゃんの方がわかるでしょ。」




クスクス笑う店長。





私は俯いてため息をついた。




「何、そんな深刻‥?」



店長が慌てて私の顔を覗き込む。




「店長…私6月いっぱいでバイト辞めようと思います。」


「そうだね、受験生だもんなぁ。あ、それともモデルの方?」


「モデルの方が忙しくなってきて‥。」


「うん。すごい人気だもんなぁ。わかった。」





ニコッと笑う店長の笑顔に救われる。




「店長はどうしてこの仕事を選んだんですか?」


「俺?ただただ、CDもDVDも好きだから。高校のときこういう店でバイトしてたし。」


「そんなに長いんですか!?」


「ん。なかなか頑張ってるだろ?」





店長は自然に笑った。





「はい。」


「好きなことをやるのが一番だよ。」


「え?」
< 334 / 432 >

この作品をシェア

pagetop