BOND
事実
友美SIDE


事務所の近くのカフェで快と会った。




「快。」





快は私の前に座り、真剣な顔で私を見た。



「友美、聞きたいことがある。」


「うん。何?」


「今どこで暮らしてる?」


「××マンションの最上階だよ。」






快は片手で頭を支え、大きなため息をついた。






「快?」


「いつから。」


「夏休み前ぐらいから。」





だったと思う。




「誰と?」


「‥知らない男の人と‥。」




快は俯いたまま顔を上げようとしない。





「何で言わなかった?」


「それはっ…。」




< 402 / 432 >

この作品をシェア

pagetop