甘きゅん【完】
はい―っ!?


そんなことするわけないでしょ―っ!!


焦って、あわてふためくあたしを楽しそうに見下ろし、


「…だからに決まってるだろ?」


生徒会長は、有無を言わせず強引にあたしを抱き寄せた。


「“蒼真”って呼ぶ練習しとけよ?
あ。
授業が始まる時間だな」


…って。
え―っ!?
ちょっと待って!


サクッと、あたしを放置して行くんかい!?


ソファの上にひとりポツンと取り残されて、あっけにとられるあたし。

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