甘きゅん【完】
悔しくて
悲しくて


じわーっと浮かぶ涙を、唇をかみ締めてこらえた時――…


「あれ?
清水。
どうした?」


――翼くんの声がした。


「悪い。
遅くなって…って、あれ?
集合時間まだじゃねぇ?」


ケータイで時間を確かめて、


「おまえもオレも早すぎ」


屈託なく笑う。

< 378 / 436 >

この作品をシェア

pagetop