恋する事件簿【完】
 *  *  *
―苺愛 SIDE―



「めい…めい…っ!!」



「叔母さん、下がって!!」



圭に寄って、私の前に運ばれて来た芽依実。

顔や腕に、ガラスが刺さり、服や皮膚が所々、焼けてる。



「芽依実…芽依実っ!!」



「ごめん…ごめん芽依実……」



守優や難波君が芽依実を擦るけど、反応がない。

何で、芽依実が…。

…芽依実に何て事を…。



「山下さん…山下さん…ごめんなさい…」



“ごめんなさい”?

許すわけないじゃない!!



「近付かないで――ッ!!
芽依実に近付かないでっ!!」



「叔母さん、落ち着いて!!;;」



圭に止められても、落ち着かないの。
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