恋する事件簿【完】
こんな、可愛くて良い子たちが助かって良かった。

怪我がなくて、本当に良かった。



「大丈夫だよ」



屈んでギュッと抱き締めると、女の子は声を張り上げながら涙を溢した。



「もう大丈夫。お姉ちゃんが、いつでも守ってあげるからね」



小さくて幼い子供が、被害者になるなんて、おかしい。

悲しい時じゃなくて、嬉しい時に、涙を流して欲しい。

そう思うからこそ、私は守ろうと思う。

子供たちの味方になろう。

子供たちが憧れるような警官を目指そう。

笑顔で居られるような街にして行こう。



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