恋する事件簿【完】
「特にコレって意味はないんやけど…」



「だったら黙っとけって」



速水を睨むと、サッ…と目を逸らされた。

黙れと言われただけで黙るなら、最初から訊かなければ良かったのに。



「私の事を、速水に教える義理はない」



「そうやな…って、呼び捨てなん?」



「坂田も呼び捨てだし、良くない?」



パソコンを開き、話すのを止めた。

ーープルルル…



「はい、刑事課」



しかし、立ち上げようとした所で中断。

火災の連絡が入り、私は電話を取った難波と署を出た――…。




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