恋する事件簿【完】
「おーい、注目!!」



朝礼の時間になったのか、私はプリントをデスクに置き、父親と母親の間に立ってる叔父さんを見た。

署内で殿堂となる3トップ。

昔から、才色兼備。

美男美女と騒がれてるだけあって、並べばオーラが半端ない。



「今日から3人、この刑事課に入る。来いっ!」



叔父さんが課長室に叫ぶと、男2人と女が1人、出て来た。



「2人はレベルが高いな」



「さすが、別名イケメン課!」



兄貴と坂田がコソコソと話してる。

確かに、ここは“イケメン課”と呼ばれてる。

イケメンしか居ないから。

坂田も、世間的にはイケメン。

てか、女も可愛いと思うけど。

私には似合わない、キャピキャピとした感じ。
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