恋する事件簿【完】
「帰ってなかったの?」



「あ?お前が起きんかったから、帰るに帰れんやろ」



優しいのか、優しくないのか。

全くわからない。

一つしか年が変わらないのに、態度がデカイし。



「…じゃあ、兄貴の部屋で寝て良いよ」



これから返すのも、酷な話で。

私は兄貴の部屋を指差した。

私たち兄妹は、共に警察になった時から、自分たちの生活を守る為に、このマンションに住んでる。

両親や叔父さん夫婦は、おじいちゃんが建てた3世帯住居に住んでるけど。



「あー、ん。それよりお粥でも食うか?」



…作ってくれたの?
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