恋する事件簿【完】
私は言いたい事がわかり、自販機で缶コーヒーを二つ買って、叔母さんの車に乗り込んだ。



「ありがとう」



「うん。叔父さんは元気?」



「元気よ。まさか警ら隊を辞めて、交番勤務になるとは…思わなかったけど」



叔父さん、通称、千葉ちゃんは、ここの警ら隊だった。

5年前に突然、“もう交番勤務になりたい”って、辞めたけど。

叔母さんも理由は、知らないとか。



「また帰って来なさいよ?ばあちゃんが寂しがってる」



「そうだね」



叔母さんの息子で、私の従兄の敬良ーケイラーは、本庁のSAT隊で忙しく、帰って来れない。

孫では女は私だけだし。

たまには、帰らないとな…。



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