【短編】拳でロマンス
「え?何!?」


驚いている間に、体育館倉庫に引きずり込まれた。



中に入ると前につき離され、後ろの方で鍵がかけられた音がした。



「お?女じゃん。どっから連れてきたんだよ?」


中には既に人が何人かいて、あたしをねっとりとした視線で見回した。



その中で一番目立っていたのは金髪の男。

睨みをきかせていて目付きが悪い。



普通にしてればカッコイイだろうに……。



不良に慣れていたあたしは、この状況でも冷静にそんな事を思った。
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