何度も…何度でも君に恋をする
テーブルに置いた枝豆を食べながら残りのビールをクイッと飲み干す。

いつお父さんが話し出すかわからなくて…。



ドキドキ ドキドキ 

心臓の音だけしか聞こえなくて喉が渇いてくる。

どうにもこの空気に堪えられなくて2本目のビールを取りに席を立った。



「華凛……ええから座り……」

「……は…い…」


一瞬だけ浮いた腰が力をなくして…またソファーに沈んだ。


「夏休みに入ってからの事やけど…、覚えてるか?」

首だけ動かしてぎゅっと拳を作った。
握り締めた手に血液が流れてドクドクいってる。

それ位……、強く握ってる。





「お前が嫌やって言うならお父さん止めてもええねんぞ。華凛に無理させてまで出来ん…」

「…違っ……私なら…平気やねん。お父…さんに……」




今まで1人で頑張ってきたお父さんを…私は傷つけてる。

こんなに悲しそうな顔して……


私の為に止めるなんて言わないでよ。








「…お父さんに……幸せになって欲しいねん……」







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