何度も…何度でも君に恋をする
学校生活も落ち着いてきた頃…、俺にある出会いが訪れた。


それは…、大地に彼女が出来た事から始まったんだ。



今までと違って大地から好きになったのは初めてらしいから、俺的にちょっと嬉しかったりする。


彼女の名前は上條小春。

しっかり者でナチュラル美人といった所か…。


優し過ぎる大地にピッタリだと思った。



でも出会いを感じたのは小春じゃない……。












小春の親友……、蓮見華凛。

ちびで子供みたいな奴ってのが第1印象。

男が苦手で顔近づけるとおどおどして…、ちょっと抜けてそうな奴だなぁって思った。


なのに、友達に対して…人に対してかな?

めちゃくちゃ愛情深い奴。






初めて会った時、華凛達の友達の美桜が貧血を起こした。

そんな事気づきもしなかった俺はさっさと行こう……って先頭を歩いてたんだ。


後ろがざわついて振り返ったら小さい体で美桜を支えるお前の姿。

俺はさ……、女なんて男の前でいい格好したいだけだろ?ってどっかで考えてる部分があったと思う。


それはやっぱり…母親に対する不信感が生んだ物。



こんなにひねくれた俺だから誰かのせいにしないと生きていけなかったんだ。




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