喫茶冬景色
4章小休止

ブレイクタイム

 
「お待たせしました。ご注文のコーヒー2つ。」
 
「あ、ありがとうございます。」
 
俺がそう言う間もなく店員は去っていった。
 
おれたちの空気を読み取ったのだろう。
  
「雅美、付き合うときってこんな感じでいいと思うか?」
 
「さあね。」
 
相変わらず、雅美は険しい表情でこっちを見ている。
 
「ふぅ。でも、明弘が自分で初恋の話をするのは意外。」
 
うん。最後だからね。
 
「で?その人?相手。なわけないか。」
 
・・・。
 
そうかもしれないし、
 
そうでないかもしれない。
 
「どういうこと?」
 
━━多分、
 
   相手は関係なくて
 
 俺自身の問題なんだと思う。
 
    これから先も
 
君を
 
 思えるか
 
    どうかってことさ。━━
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