赤い狼 参
「ん?何か言ったか?」
隼人が私を見て不思議そうな顔をする。
でも、せめて今だけは。
「うぅん。何も言ってないよ?」
あの、約束までは。
「そうか。…悪かったな、こんな処見せちまって。」
我が儘なんて言わないから。
「ん?別にぃぃよ。自分でも止められなかったんでしょ?でも、棗には謝まらないと。」
夢を見させて。
「あぁ、そのつもりだ…。」
少しの間でぃぃから。
「そっか。じゃぁ、一通り片付けよっか!」
神様、お願い…
「あぁ。そうだな。」