天使のキス。
目を伏せながら勉強を教えてくれる悠の横顔は、とっても綺麗であたしはくぎづけ。
顎のラインがシャープで、首筋からは色香が漂う。
教科書に置き、説明する細く繊細な指先にうっとりし。
でも手の大きさに男の子を感じる。
うぁぁぁぁあ。
ぜんっぜん、集中できません。
そんなあたしの心を知ってか知らずか、悠が丸めたノートで、あたしの頭をパコンと叩く。
「集中しろ。
愛里」
あたしだって、集中したいよぉ。
でも、集中できないの、悠のせいだよ?