天使のキス。
“木村沙耶は、菊川学園の恥だ!
木村沙耶を追い出せ!!”


“木村沙耶
早くこの学園から出て行け!!”


周囲の聞こえよがしの悪口にも、ましてや興味本位の詮索にも沙耶は耳を貸さず、ただ沈黙を貫き通した。


そして、周囲のあからさまな非難の中、終業式の後、沙耶は堂々と学校を後にした。


「不幸話が好きなあんた達には気の毒だけど、あたしは幸せよ。
だって、好きな男の子供を授かったんだから!」



終業式の後、あたしの家にみんなが集まった。


沙耶とタクと健ちゃんとあたし。


ママがピアノ教室を休んで、ご馳走を作ってくれるって言ったから。


でも、もちろん…


病院以来、沙耶と健ちゃんはもちろん、タクも微妙な雰囲気。


このメンバーで集まるのは、正直キツイ。
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