天使のキス。
「オレ。
ずっと我慢してたし。
愛里も…だろ?」


久しぶりに見た!


エロ悪魔の顔で囁く悠。


「えっと…
それは…
つまり…」


戸惑うあたしをクスっと笑い、悠があたしを抱き上げた。


「嫌とは、さ。
言わせねぇよ?」


瞳が甘く輝いて、悠の香水がフワっと香る。


「今からオレの部屋に連行だな。
きっちり、お仕置きしてやるよ。
オレに銃を突きつけた愛里ちゃん?」


「…いやっ…
あのっ///」


「今度は――…
おまえが覚悟する番だ」


そんな悠の言葉に、あたしはドキドキしながら目を閉じた。

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