【短】甘い甘いキスをして
すると、
要くんの体が回転して
ふわっと抱きしめ返された。
「好きだよ、架那恵」
耳元で甘く囁かれた言葉。
名前…
覚えててくれたんだ。
「…………んっ」
優しく塞がれた唇。
ゆっくりと
甘く深くなるそのキスは
なんだかハチミツの味がした。
「達城」
「ん?」
「なんかハチミツの味がする。
…おいしい」
意外と照れ屋で
すぐに顔を赤らめる達城。
ツンデレな達城。
甘いキスが上手な達城。
これからもずっとずっと
甘い甘いキスをして。
一 H23.07.02 fin一

