モデル同士の恋
「颯太、そのくらいにしておいてあげればいいじゃない。」

と美月が言う。

「ただ、私達に必要以上に近づかないという約束をしてもらってね。」

うわ、美月も怒ってるんだね。

美月が怒ってるのってあんまりみないから貴重かも。


「そーだね。
颯太にメールとかもやめてね?」

夏希が続く。

「それから結衣をもうイジめんな。」

「あ、今までのお弁当の分どうやって返してくれるのかな?」

大和と諒も続けて言う。

みんなやっぱ優しい!

ここまで言われちゃ未来も哀れだな!


「え…あ…グスッ」

未来は言葉も出ない様子。


「はぁ…泣かれても困るんだけど?
悪いのお前だし。」

颯太がとどめの一言!

それと同時に未来は大声で泣き始めた。


あー、もううざい!

「もうでてって?
そして二度と近づかないで。」

あたしは言った。


そうすると未来は泣いたまま走って部屋からでていった。

はー。

あたし優しいな!


「やっと嵐が去ったな。」

大和が疲れたように言う。


「疲れた。」

「同じく。」

「あたしも」

「私も」

あーあ。
みんな疲れ切ってるね。

でもほんと未来がいると精神的に疲れる。



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