モデル同士の恋
「…なーんだ。」

結衣はそう言ってはあーとため息をついた。


「え?」


「なんでもないっ。

さっきの質問の答え、聞きたい?」

結衣はさっきとは打って変わって明るい声を出した。

「ま、まあ…。」


「これから葵くんを好きになることはありえないって思ったから。

つまり、可能性はゼロなの!」


そう言うと同時に結衣は走り出した。



「じゃねっ!
明日は7時半には起こしてねー。」

結衣は俺に手を降って(多分)明かりのついた家に消えていった。



結局、結衣が何を考えているのかはわからずじまいだったが、それでも…
収穫はあった、よな…?



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