時空を越えて…



次々に倒れていく男の人…
最後の一人が襲いかかってきた

ズキッ…

『…っ!?』

腕の痛みで目がくらみいっきに攻められ壁まで追い込まれた

「ふ…残念だったな。終わりだ!!!」

『…あなたの負け』

私は振りかざされた刀を避け男の人の肩に手を置いて一回転して後ろにまわった

そして素早く刃先を首筋にあてた

『そして私の勝ち』

ドコッ…
溝おちに一撃を入れると男の人は崩れるように倒れた


シーン…

静まり返った周りを気にせず私は沖田さんの元へ向かった

『沖田さん刀ありがとうございました!』

ペコリ…と頭をさげ今度は小さな包みをもって男の子の元へ向かった

『はい。どうぞ』

「おいらのさい銭入れ…」

『今度は落としちゃ駄目だよ』

「ありがとう!!!」

嬉しそうにお礼を言う男の子の目には涙が溜まっていた

『あ〜泣いたら駄目だって!お母さんが悲しんじゃうよ?』


「泣いてないやい!!!」

そう言って男の子は袖で目をごしごし拭った


『よし!じゃ急いでお母さんの所に行ってあげて』
「うん!」


男の子は急いで走っていった


『よし!私も…「ちょっと待て」

ガシッ…

と肩を捕まれた

『あの…何か?』

「お前には聞きたいことが山のようにある」

土方さんが顔を近づけて言った

『私は…無いですけど…』


そう言うと周りの人達がいっきに青ざめた

「鬼の副長と呼ばれたお方にあのような反抗的な言葉を…」




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