Drei Drachen
号令に従い礼をし、着席する。
それから少ししてから、來礼が壇上に上がっていった。
ああ、來礼は理事長だから式辞とやらを言わなきゃいけないのか。
「入学おめでとう」
來礼の声がマイクを通し、大きくなって耳に届いた。
キチンとした場だからか、機械越しだからか分からないけれど、いつもと声が違う気がする。
「恐らくもう既に知っている者が大半だとは思うが、今一度神原学園のルールについて説明する」
……ん?
ルールあるなんて初耳なんですけど。
もしかして來礼、教えるの忘れたのかな。
まあ、でも多分ここ不良校だから、一般人の私にとっては大したことないだろうけど。
「まず、学校の備品は壊さないこと。壊したら弁償してもらうからな」
ほら、やっぱり。
備品壊すなんてこと私しないし。