不器用な恋模様




「なぁ、なんで君づけ?
中学ん時は“氷屶”って呼んでたじゃん」



「ぇ……」


栞は俺から目を逸らして
顔を赤らめた。

そんな栞の反応が新鮮で
俺も恥ずかしくなって目を逸らした。




「そ…それは……恥ずかしいからだよ……だって、氷屶くんはカッコイイから」


「……は?」



俺がカッコイイ?

栞はそんな事、思ってないものだと思っていた。




「そうだよ。
氷屶くんは、カッコイイよ。
ずっと昔から……」






< 17 / 160 >

この作品をシェア

pagetop