不器用な恋模様
色んな考えを巡らせたけど
正しい答えなんて見つからなくて……、
放課後、聞くことにした。
栞なら、
放課後来てくれるはずだから。
――――そんな淡い期待をして
「起立ーっ、礼」
「「さよーなら!!!」」
帰りのHRが終わり、
俺は教室を出た。
しかし、栞は
何処にもいなくて……
当たり前と思っていた関係は
脆く崩れ落ちた……。
俺は、こんなこと望んで
あんな事を
言ったのか――?
いや、違う。