君、解明。
★君の口調★
朝の空気は好きだ。キレイで心地がいい。

…とは言っても朝に起きるは苦手だ。


苦手だけど、今日は日直だからしょうがなく……しょうがなく学校に向かっている。


ガラッ


「おはよー…ございまーす。っと」


教室のドアを開けても朝早いから人がいるはずもなく、1人寂しく朝のあいさつをする。


「あー。誰もいない。ちょーつまんない。」


自分の席について、とりあえず大きくため息をついた。


『大きなため息だっちょねぃ。そんな大きくついちゃったら幸せがポーンッととうげるっちゃよぅ?』


教卓の下から誰かがニョキッとでてきたと思ったら、顎をのせ左の人差し指と親指を立て『バーン』と言ってきた。


そんなのどうでもいい感じに私は手で払いながら声をかけた。


「ねぇ、【とうげる】ってどういう意味?」


私が問いかけるとさっきでてきた人が勢いよく倒れこんだ。


「え、ちょっと大丈夫?」

『うう゛、俺ぁもうダメだ…。貴様、バリアーが使えるのか、ちくちょうっっ』

と、言い出し『ダメだ…。』とか言ってる割りにしっかり起き上がり、挫折のポーズをしている。


そんなのはシカトして私は時計に目を向けた。


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